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皮膚科一般

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は皮膚の外的刺激から防御する能力の障害(バリア障害)と過敏に反応する体質(アレルギー体質)によって生じる、慢性皮膚疾患です。

当院では日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドラインに基づき、患者様一人一人の状態に合わせた標準治療を行っております。

アトピー性皮膚炎は3つの柱から成る標準治療で改善します
  1.  ていねいなスキンケアで清潔な皮膚、肌のうるおいを保ちます。
  2.  皮膚の炎症を抑えるために外用薬による薬物治療を行います。
  3.  症状を悪化させる因子を探し、身の回りからできるだけ除きます。
炎症を抑える

アトピー性皮膚炎の痒い湿疹の症状を抑える基本は、ステロイド外用剤とタクロリムス軟膏です。ステロイド外用剤は有効性が確かで長い歴史のある薬です。効き目の強さにより5段階に分けられ、症状の程度や塗る部位によって使い分けをしています。

ステロイドの特性を熟知した皮膚科専門医のもとで正しく使用すれば、高い治療効果があり、副作用も心配ありません。

治療のゴール

痒みがなくなるか、もしくはあっても軽微で日常生活に支障がない程度になることが目標です。快適な日常生活を送ることを目標にしています。

治療の成功のため大切なこと
  1. 適切な量の薬を適切な回数外用すること。
  2. 医師の診察を定期的に受けて、皮膚の状態と治療内容があっているかを確認してもらう。

ステロイド外用剤を使用することに不安を持っておられる患者様がいらっしゃいます。多くの不安は適切に使用していないことから生まれる誤解です。たとえば「皮膚が黒くなる」というのは症状にあっている適切な強さの薬を使用していなかったり、十分な量を塗っていないために起こります。

使い方のこつは最初は必要量をたっぷり使用し、徐々に減らしていくことです。
塗る回数、量、期間、塗り方について適切に取り組むことで、ほとんどのアトピー性皮膚炎の症状をコントロールできます。

光線治療

難治で従来の治療ではコントロールが難しい方に併用治療として行なっております。定期的に照射をし、毎回患者様の皮膚の状態を診察しながら、適切な照射量を調整し、外用治療が適切に行なわれているかを判断しております。妊婦さんや授乳中の薬剤の使用を制限されている状態の方でも行うことができます。

生物学的製剤

新しい治療薬「デュピルマブ」(デュピクセント)とは
デュピルマブ(デュピクセント)は、「IL-4」と「IL13」という物質(サイトカイン)の働きを直接抑えることで、皮膚の2型炎症反応(Th2細胞による炎症)を抑制する新しいタイプのお薬です。アトピー性皮膚炎の皮膚の内部に起きている炎症反応を抑えることによって、かゆみ、炎症や皮膚のバリア機能を改善します。従来の治療をしっかり行なってもコントロールができない重症のアトピー性皮膚炎の方、従来の治療では副作用があり継続が困難な方などが対象になります。患者様の状況によりまして投与ができない方もおられます。まずは医師の診察を受けてください。

ステロイドって

ステロイド外用剤を使用しているけれど、怖くてちゃんと塗れず、症状が軽快しない患者様にこんなたとえ話をします。

「アトピー性皮膚炎を火事とすると、ステロイド外用剤は消防隊である。」

火災が起きたときは、消防士は適切な消火方法を選択して消火活動に当たります。そして完全に鎮火するまで消火活動を続けます。

アトピー性皮膚炎の治療も同じです。

火事が大規模であれば、ポンプ車を使って消火します。バケツリレーでは消火できません。ポンプ車の水量や水圧を弱めると、消火に時間がかかります。

また火がくすぶっているのに、消えたと途中で消火活動をやめると、その火は再び燃えあがります。

つまり炎症の程度に応じて選択された強さのステロイド外用剤を、十分な量、十分な期間使用しなければ、炎症をきちんと抑えることはできません。もういいだろうと自己判断で治療を中止すると、すぐに再燃してきます。

患者様のみではこれはなかなか判断できません。われわれ皮膚科専門医が患者様の皮膚の状態をみて、今後の治療について判断し、アドバイスしていくことが大切です。定期的な通院により、患者様が薬の特性や使用の仕方、スキンケアの方法について理解を深めて正しい治療をしていただくことを目指しております。

当院では診察の際、毎回全身を診せていただき状態を把握するよう努めております。着脱の簡単な服装、お化粧も落としていただき診察を受けていただきたく存じます。お化粧落とし、メイク用品は当院でもご用意しております。皆様の大切な診療のため、ご協力をお願い申し上げます。

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