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光線療法

全身型ナローバンドUVB

ナローバンドUVB(NB-UVB)は中波長紫外線領域に含まれる非常に幅の狭い波長域(311±2nm)を持った紫外線で、乾癬を初めとして、アトピー性皮膚炎、白斑、菌状息肉症などの治療に用いられています。治療に有用な波長のみを有しており、有害な部分の波長が取り除かれていますので、短時間の照射で効果が得られ、副作用も最小限になりました。治療は週に1回から2回受けていただきます。効果の出方は疾患差、個人差がありますが、アトピー性皮膚炎の場合、一般的に3、4回の照射で効果を実感し始めます。乾癬は20回程度を目安としております。当院の治療機キャンデラ社のダブリン3シリーズは立位で行い、全身に対して十分な紫外線を均一かつ短時間に照射することができます。

保険適応 3割負担の方の自己負担  1回 1,020円(診察料、薬剤費は別)

VTRAC(エキシマライト)

VTRACは、エキシマライトによるターゲット型紫外線治療器です。小さなハンドピースを直接皮膚に当てて照射するため、病変部のみへ照射でき、ナローバンドで当てにくい部分の照射ができます。

VTRACの波長は308nm±2です。特に尋常性乾癬に対しては308nmの方が作用が強く出ます。また輝度(照射率)が高いため、ナローバンドUVBより皮膚の深いところまで到達する性質があります。

効果が高い分、治療時間が短縮され、とてもスピーディーな治療が行えることも、VTRACの特徴です。

また、他の光線療法(PUVA、ブロードバンドUVB、ナローバンドUVB)や内服、外用剤とも併用できます。

適応症例は尋常性白斑、尋常性乾癬、脱毛症、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿胞症、扁平苔癬、類乾癬、強皮症、菌状息肉症、皮膚T細胞リンパ腫になります。(※一部保険適応外の治療もあります)週に1~2回の照射で症状を見ながら治療を進めていきます。

保険適応 3割負担の方の自己負担  1回 1,020円(診察料、薬剤費は別)

XTRAC(エキシマレーザー )

新しい光線治療を導入しました。エキシマレーザー(XTRAC®)という装置で、全国でもではまだあまり装備されていない新しい機器です。東北でも数台しか導入されておらず、北東北では初めてとなります。

①短時間の照射で高い効果

従来のエキシマライト(VTRAC)の約55万倍の輝度で照射時間も3秒から0.5秒に(1発あたり、500mj/cm2時)短縮されました。スピーディーな照射が実現しました。

②副作用の低減、狭い範囲での照射が可能

照射面積が小さく、小回りがきくので、無駄な照射がなく、余分な波長もないため紅斑反応が少なく、色素沈着を最小限にできるようになりました。

エキシマライトとエキシマレーザー の比較
  エキシマレーザー  エキシマライト
波長 308nm 308nm±2nm
輝度 約8300万nW/㎠ 150nW/㎠
照射時間 約0.5秒 約3秒
照射範囲 2cm×2cm 6.1cm×3.1cm
特に有効な疾患 尋常性白斑・円形脱毛症  
適応疾患

尋常性白斑、円形脱毛症、アトピー性皮膚炎、

尋常性乾癬、掌蹠膿疱症など

従来の保険診療で治療を受けられます。対象皮膚疾患は、アトピー性皮膚炎、乾癬、掌蹠膿疱症などエキシマライトと同じですが、エキシマレーザーでは特に尋常性白斑(皮膚の色が部分的に白くなってしまう病気)と円形脱毛症(丸い形に毛が抜けてしまう病気)に効果があります。

ターナブ(局所照射型ナローバンドUVB)

ターナブとはターゲット型ナローバンドUVB照射治療器のことで、エキシマランプと同様に、限られた範囲にのみ紫外線を照射して症状の改善をはかります。
エキシマランプと比べて紅斑や色素沈着が生じにくいため、顔面や上下肢などの目立ちやすい部位にも安全かつ効果的に治療を行うことが可能です。
ただし、エキシマランプよりも照射時間は長くなります。

紫外線治療の適応疾患

  • 円形脱毛症
  • 尋常性乾癬
  • アトピー性皮膚炎
  • 尋常性白斑
  • 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
  • 類乾癬
  • 菌状息肉症

など

これらの皮膚疾患に対して保険適用で治療が受けられます。

保険適応 3割負担の方の自己負担  1回 1,020円(診察料、薬剤費は別)

 

当院では上記3種類の機器を用いて、患者様の状態に合わせて使い分けをしております。様々な状況、部位に対応しております。

 

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