メニュー

皮膚科一般

円形脱毛症

症状

コインのように円く脱毛する単発型が基本ですが、一ヵ所と限らず多発することもあります。ときに頭全体の毛が抜け、さらに全身の毛が抜けることもあります。頭全体のとき全頭型、全身のとき汎発型といいます。少ない型ですが、頭髪の生え際が帯状にぬけるとき蛇行型といいます。

円形脱毛症の脱毛部では、本当に毛が脱落して無くなっています。そこではどの毛穴でも毛包が縮んで休止期のようになっているのですが、その原因は成長期の毛包がリンパ球の攻撃を受けて壊さ
れてしまうからです。どうして、自分のリンパ球が自分の毛包を攻撃してしまうのか、その理由は完全には分かっていませんが、患者さんの遺伝子を詳しく調べた結果、現在では毛包を標的にした自己免疫病だと考えられています。リンパ球の攻撃が抑えられれば元通りの毛が生えてきます。

経過

 脱毛斑の少ない場合は、ほとんどが自然に治り、治療も不要なくらいです。しかし、広く抜けている場合ほど、脱毛が長引き、全頭型や汎発型では数年以上続くこともあります。ただし、例え何年も脱毛が続いていても、毛包の大元の細胞(幹細胞)は残っていますので、治療がうまく効けば毛がもどってきます。さらには自然の経過で思いもよらず生えてくることもあります。つまり、リンパ球の炎症が抑えられさえすれば、成長期の毛包は回復するのです。

 

治療

日本皮膚科学会の円形脱毛症診療ガイドラインで取り上げられている治療法を表に挙げました。どの治療をするかは、患者さんごとに脱毛の状態や経過を考慮して選択しなければなりませんし、効果がないのにいつまでも続けるのも問題です。

外用治療

副腎皮質ホルモン(ステロイド)、塩化カルプロニウム、ミノキシジル

他の局所療法

ステロイドの局所注射、局所免疫療法、ドライアイス圧抵療法、紫外線療法(エキシマライト療法含む)

全身療法

グリチルリチン、セファランチン、抗アレルギー剤、副腎皮質ホルモン(ステロイド)

病気が始まったばかりで小範囲しか脱毛していない場合は、ステロイドや塩化カルプロニウムなどの外用療法やグリチルリチン、セファランチンの内服療法で様子をみます。狭い範囲ですが経過が長引くようなら脱毛部にステロイドを局所注射する治療法やドライアイス圧抵療法もあります。ステロイドの局所注射は痛みを伴うことと、副作用として注射したところがへこんでしまうことがあり得ること、注射部分にだけ毛が再生することが難点で、広範囲な場合は不適当な治療です。ドライアイス圧抵療法はドライアイスで脱毛部を軽く冷却する方法です。急速に拡大する場合はステロイドを内服すると難治の場合もかなり効くことがありますが、数ヶ月以上も続けると糖尿病などいろいろな副作用が起きますので、23ヶ月で内服を中止して、抜けてしまう場合は再び内服することはできません。また子供さんには成長障害を引き起こすことがあるので、使用できません。

 広く脱毛して6ヶ月以上も続いている場合は、局所免疫療法が適応となります。局所免疫療法は、かぶれを起こす特殊な薬品(SADBEDPCPなど)を脱毛部に塗って、弱いかぶれの皮膚炎を繰り返し起こさせる治療法です。研究の試薬を使用しての治療ですので、現在当院では行なっておりません。

日本皮膚科学会皮膚科Q &A改変

当院では日本皮膚科学会のガイドラインではC1(行なっても良いが根拠は少ない)となっておりますが、痛みがなく広範囲の病変にも対応できますので、エキシマライト照射で治療を行なっております。効果の医学的根拠が多数報告され、2020年より保険適応になりました。週に1から2回の照射ですので、お待たせしないように通常の診察と別枠で診療をしております。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME